葉子はやせた肩を痛ましく震わして、倉地から絶縁されてしまったもののように、さびしく哀しく涙の枯れるかと思うまで泣くのだった。静まりきった夜の空気の中に、時々鼻をかみながらすすり上げすすり上げ泣き伏す痛ましい声だけが聞こえた。葉子は自分の声につまされてなおさら悲哀から悲哀のどん底に沈んで行った。
ややしばらくしてから葉子は決心するように、手近にあった硯箱と料紙とを引き寄せた。そして震える手先をしいて繰りながら簡単な手紙を乳母にあてて書いた。それには乳母とも定子とも断然縁を切るから以後他人と思ってくれ。もし自分が死んだらここに同封する手紙を木部の所に持って行くがいい。木部はきっとどうしてでも定子を養ってくれるだろうからという意味だけを書いた。オリゴ糖にはいろんな使い方がある オリゴ糖で便秘解消