だからもし宇宙艇が、各室の空気洩れの穴をそのままに放っておけば、
彼等の心とわれら地球人類の心とが、果してうまく通うであろうか。
艇長デニー博士のよろこびは、誰よりも大きかった。
「なアに、一枚だけだ。これでいいよ。あとは捨てろ。この屑山を直ぐ捨てて来い」
作業場へ入ると、私は一同に準備を命じた。私は組長だったから、
日本人の死因で最も多いのがガン。
その大利根博士が、軍艦淡路をおとずれたのは、約束より三日もあとのことでありました。
大利根博士は、日本一の科学者でありましたが、また日本一の変り者でもありました。
「理学士佐和山さんです。×大を昨年出られた……」と四宮理学士が註を加えた。
僕は最初の一日を、今日から自分のものになった椅子の上にのびのび腰を下し、